にっちゃん&みきてぃインタビュー(東北ジャム2015 in 女川 ボランティア/後編) | Road to 2026.3.11 Sendai
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東北ジャム 2015 in 女川
日程:2015年10月25日(日)
場所:女川総合運動場(宮城県牡鹿郡女川町女川浜大原190)
主催:東北ジャム実行委員会
東北ジャム2015 in 女川からボランティアに参加してくれたにっちゃんは、その後フェスだけじゃなく、たくさんのボランティアに参加するようになって、たくさんの出会い中でみきてぃと出会い、一緒にボランティアに参加し、付き合い、結婚したボランティアカップル。
2人にとってのボランティアについて、にっちゃんもみきてぃも参加してくれた東北ジャムやAIR JAMのボランティアについて話を聞いてきました。
にっちゃん&みきてぃインタビュー(後編)
にっちゃん(東北ジャム2015 in 女川/東北ジャム2018 in 福島あだたら ボランティア)
みきてぃ(東北ジャム2018 in 福島あだたら ボランティア)
北村 孝之(ボランティアインフォ)
北村:
みきてぃは東北ジャムは2018年のあだたらからだっけ?

みきてぃ:
そうですね、東北ジャムは2018のあだたらに参加しました。
その前にハイスタのGIFTツアーのチケットが運良く買えて、初めてハイスタを観ました。
北村:
初ハイスタどうだった?
みきてぃ:
衝撃をうけました!お客さんは自分の親世代も多かったんですけど、ダイブしたり、待ってた!と言わんばかりに心から楽しんでて、いろんな人の人生を感じて。あんなにはっちゃけてる空間が初めてだったから、ハイスタってすごいなって。
WANIMAにハマった時期があったんですけど、歌詞にハイスタって出てきて、何だろ?ハイスタって思ってたのが繋がった感じでした。
北村:
なるほど!東北ジャム2018あだたらはどこのポジション担当してくれたんだっけ?
みきてぃ:
インフォメーションでした。リーダーもやらせてもらったんですが、にっちゃんとは違うポジションで、今までは一緒が多かったんですが、1人でわからないなりに楽しみながらできました。

北村:
何か印象に残ってることある?
みきてぃ:
初めてのリーダーで不安だったんですけど、チームの子たちが活動楽しかったです!って伝えてくれたのが嬉しかったです。
あと隣が救護ブースだったんですけど、救護ブースなのに楽しそうな雰囲気で、怪我してるけどバンドエイドもらってすぐまたライブに戻ろうとする人とかいて、そういう空気感も楽しいなって感じました。
北村:
そういうイベントだからね(笑)
フェスボランティア以外はみきてぃはスポーツとか災害ボランティアとかしたの?
みきてぃ:
スポーツはやってないけど、災害ボランティアにはよく行きました。幡ヶ谷再生大学や災害ボランティアセンターにも行ったりしました。
北村:
それはフェスボランティアの友達と一緒に行ってたの?
みきてぃ:
基本はにっちゃんと2人で行ってて、でも現地に行くと他のボランティアで一緒になった人と会うみたいなことも多かったです。
北村:
災害ボランティアで今でも覚えてるボランティアってある?
みきてぃ:
長野の台風被害で千曲川が決壊して、りんご畑に入り込んだ泥の掻き出しに、幡ヶ谷再生大学で行ったんですけど、泥掻きさせてもらった家のお母さんと話をしたんですけど、家の一階部分まで水がきちゃって、逃げられなくなって2階に登って屋根に登って、翌朝に屋根からヘリで救助されたって話を聞いて、結構衝撃的でした。
その話をしていた時のお母さんの表情がすごい印象に残っています。それでもボランティアには温かくおもてなししてくれて。
にっちゃん:
災害ボランティアした時に、お金を渡してこようとしたお母さんがいたことがあって、もちろん受け取りはしてないけれど、こういうしんどい状況でボランティアが来てくれるっていうのは本当にありがたいことなんだろうなって想像できたし、こっちも少なからず役に立てているのかなって感じられた。災害ボランティアに行くと色々と考えさせられることが多いなって思う。
北村:
そんな感じで2人でいろんなボランティアに行ってると思うけど、最初の出会いの時はどんな感じだったの?

みきてぃ:
私のチームのリーダーがにっちゃんでした。
北村:
第一印象はどうだった?頼り甲斐あるリーダーだった?
みきてぃ:
そうですね、明るくて仕事できる人だなって印象はあったけど、それ以上にピンクの短パンの印象が強かったですね(笑)
北村:
たしかに、にっちゃんはピンクの短パンを履いてるイメージしかない(笑)
でもみきてぃもボランティアして人生変わったよね?
みきてぃ:
就職で東京に出てきて、東京に友達があまりいなくて、友達できるかなってボランティアに参加したのもあって、そこでの出会いがたくさんあったのは大きかったですね。
でもまさかそこで出会った人と結婚するとは思ってなかったです。
北村:
思ってなかったんだ?
みきてぃ:
思わなかったし、こんなに年上の人を好きになるのも想定外。笑
にっちゃん:
にっちゃんも最初は全然恋愛感情とかなくて、自分のチームメンバーの1人という意識だったんだけど、みきてぃが日本酒好きって話を活動中にしてて、昔から馴染みのもう1人のチームメンバーとにっちゃんも日本酒が好きだったので今度飲みに行こうってなって、そこから毎週飲みにいって仲良くなったんだよね。こういうのもボランティア仲間ならではの繋がり方って感じがする。
北村:
ボランティアって同じチームで、同じ目標に向かって動くってのもあって仲良くなりやすい環境ではあるよね。そもそもそのイベントとかフェスとかに来てる時点で音楽とかの趣味は合うわけだし。2人はそのわかりやすい例だね。
にっちゃん:
そうだね。
北村:
2人は結婚して、今は米沢に住んでて、ボランティアってやってるの?
みきてぃ:
米沢ロックフェスにボランティアとして参加してるけど、前よりは少なくなったかな。酒田の大雨被害の災害支援は定期的に行ってました。
北村:
そうなんだね。2人でおむすびのケータリングとかもやってるよね?
にっちゃん:
うん、元々2人で浅草で居酒屋をやっていたの。2人とも日本酒好きだし、みきてぃはおむすび屋の店長だったから、それを売りにした居酒屋をやっていたんだけど、本業がありつつだから毎日は出来なくて、大々的な告知も難しいから、お客さんは知り合いがメインになってて。やっていくうちに、お店に来てもらうより、会いに行く方が自分たちらしいよねってなって、ケータリングのスタイル(出張おむすび屋FUWARi)を確立したんだ。

北村:
なるほどね。それでケータリングスタイルになったんだね。
その辺でボランティアやってた経験がいきたとかってあった?
にっちゃん:
直接的なことはないかもしれないけど、やりたいことに一歩を踏み出すマインドみたいなのはボランティアをやってからの価値観の変化が影響してたと思う。ボランティアしてなかったら、副業でこんなことしようなんて思わなかっただろうし。
北村:
なんかボランティアしてる人って色々求めて外に広がっていくような人多いもんね。ボランティアやってて、得たものって他に何かある?
にっちゃん:
ボランティアではいつもリーダーをやらせてもらうんだけれど、チームを作らないといけないのと同時にそれぞれのやりたいことを考慮して、それを可能な限り取り入れて、落とし所を見つけるみたいなことって、いろんなところに視野を広げて見なきゃいけないし、そういった経験が仕事にも活きてるなって思ってて。

北村:
チームビルディングとか、ちゃんとやろうと思うと意外とスキルセット高いよね。個人への傾聴をしつつも、チームとしての達成すべき目標があってみたいな。
しかも個性豊かな人も多いし、性別や年齢、バックボーンも違う人たちをチームにするのは簡単なことではないけど、できた時って達成感あるよね。
にっちゃん:
元々、人とコミュニケーションとるのは好きだったし、得意な方ではあったと思うんだけれど、ボランティアするようになって、更にコミュニケーション力は上がった気がする。年齢問わずだし、結構女性と話すのが苦手意識はあったけれど、今では全然できるようになったかな。と言うかボランティアで年齢とか性別を気にしたことないかも。
北村:
それはいいことだね。みきてぃは何かある?
みきてぃ:
いろんな価値観に会えるのがすごい楽しくて、会社で働いてたら会えないような、普通に生活してたら会えないような人に会えるのが自分の刺激になっているなと思う。
北村:
個性的な人も多いしね。ボランティアはそういったいろんな人と出会えるし、活動の中では程よい距離感があるっていうのもいいんだろうなって思ってて、活動がメインだからそんなに個人を深掘りするようなことはないし、でも仲良くなれば終わった後に打ち上げ行くとか全然できるし。
そういう意味ではコミュニケーションに少し自信がないような人もボランティアに参加してみたり、リーダーの役割をしてみたりすることで、一皮剥けるようなこともあるんだろうね。
みきてぃ:
リーダーにチャレンジする人を周りが支えるような雰囲気があるのもいいなって思います。仕事と違ってそこまで責任感があるわけではないから、ラフな感じで挑戦できるのもいいなって。
にっちゃん:
自分も最初のボランティアは1人で参加したんだけれど、1人で参加したってのが良かったのかなって。友達と参加すると今の価値観の延長線上でしかなくて、1人だとそれがないし、すごい良かったなって思う。
北村:
1人で参加するにあたってのハードルは高いなって思わない?
にっちゃん:
確かにハードルは高いと思う。
北村:
参加のハードルを下げる努力はこっち側もしてるんだけど、なかなか難し部分が多くて。学校でボランティアの授業をして、その後にボランティア体験しましょうっていうこともしたことあるけど、やっぱりボランティアでいうところの「自発性」がそこにはなくて、そうなるとボランティアの良さが出ないんだよね。
日本ではまだ「ボランティア」っていう言葉が身近になっている人が多くないし、文化として根付いてるなってところまでは言ってないなって思うんだよね。
にっちゃん:
そうだね、既に参加してる側からすると、ボランティアに応募して参加するってのは自然なことになってるし、現場行ったらいつものメンバーいるみたいなこともあるし、それが普通になってるけど、初めての人にとったら簡単なことじゃないよね。
北村:
そういうこれから初めてボランティアをする人にとってのアドバイスって何かある?
みきてぃ:
私も最初は参加するまで不安だったけど、行ってみたら思っていたほど堅苦しくないし、1人で参加してる人も多くて話すとすぐに仲良くなれるし、孤独だなって感じることはないから、やっぱりまず勇気をもって飛び込んでみることかなって思う。
にっちゃん:
ボランティアに興味を持ったけれどあと一歩が出ずに悩んでいるなら、フェスにお客さんで行ってみて、ステージだけじゃなくて、そこで楽しそうに活動しているボランティアのことを見るってことから始めてみてもいいのかなって思う。いろんな人がいて成り立ってる場所だから。
北村:
たしかに、それはあるかもね。ボランティアが入ってないフェスもあるけど、そういう視点で見てみるといろんなところにボランティアさんがいて、楽しそうに頑張ってるんだなって気付きはあるかもね。
最後に今住んでる東北に対する想いを聞かせてください。
みきてぃ:
東北ジャムはまたやって欲しいなって思います。東北ジャム2018のあだたらで開催した時に、震災があったからこその絆も感じて、そこで開催していている意味もあるなと思ったのはもちろんあったけど、災害がないと生まれないのかな、と悔しさもあって。
山形はあんまり震災の被害はなかったけど、記憶に残していきたい景色があるから、山形でやって欲しいなって思ってて。
北村:
流れ的に震災があって東北ジャムをやってる流れだけど、東日本大震災からはもう15年だし、そこだけにフォーカスするんじゃなくて、その地域でフェスをやって、フェス作ったチームを中心に地元のボランティアさんとかと繋がってる状態って、地域にとってすごいいいことだと思ってて、例えば山形で災害が起こった時も、山形で東北ジャムをやったチームが率先して災害支援とか災害ボランティアに動けると思うんだよね。フェスをやった時のチームワークのように、普段それぞれのメンバーがどこで何をしてるかもなんとなくわかってるし、フェスをやることで地域のプレイヤーが可視化されて繋がる、そんなイメージを持ってるんだけど、防災の意味からもすごいいいことだなって。
にっちゃん:
ずっと山形にいるかどうか今はわからないけど、せっかく今は山形にいるから、今までの経験を活かして何かしたいなって思ってて、それがイベントなのかおむすびのケータリングなのかはわからないけど、自分がここに来た意味を残して行きたいって思う。
北村:
イベントやって、そこで出店でおむすびBARやったらいいんじゃない?笑
でも何かやることで、コミュニティが大きくなって、地域を離れたとしても戻る理由になるし、俺もいろんなところでフェスをやらせてもらうと、近くまで行ったら顔出したりとかするし、そういう会いに行ける関係性ができてるってのが大事なんだと思う。
俺の場合はそれが災害きっかけなことが多いけど、音楽っていうところで繋がってるってのも素敵なことだと思う。
毎年イベントを続けていくことも大事だとは思うけど、どうしても続けていくと疲弊していっちゃうし、そういう意味ではスポットでやって、そのコミュニティを大事にしていけばいいんじゃないかなって思うから、やっぱり一回やるってのは大事なのかもね。
東北ジャムに限らず、やっていきたいね。

インタビュー:2026年1月10日








